難問奇問数学自作問題99-怪人十二面体-
「正十二面体の各頂点を移動する怪人がいる。怪人は、頂点の一つPからスタートし、1秒ごとに隣り合う頂点に等しい確率で移動する。頂点Pからもっとも離れた頂点をQとし、スタートから秒後に頂点Pに怪盗がいる確率を、頂点Qに怪人がいる確率をとする。をで表せ。」
確率漸化式の問題。頂点Pからの最短距離で各頂点を分類して漸化式を作ると良い。最短距離が1辺の3点のいずれか、最短距離が2辺の6点のいずれか、最短距離が3辺の6点のいずれか、最短距離が4辺の3点のいずれか、にいる確率をそれぞれとする。すると以下の漸化式を得る。
あとは、に対する漸化式を上式から導けば良い。
解としては、を得る。
参考までに、に対する漸化式は、となる。