難問奇問数学自作問題43-今再びの双曲線-
「 平面上に放物線 と、円 がある。放物線上の動点Pを通り、円に接する2つの接線の接点をQ、Rとする。このとき、線分QRが通過する領域の面積を求めよ。 」
ポイントは、
① 2つの円の交線は、2つの円の方程式の差で求まる
② の積分をしっかりと!
である。
かなり計算がしんどい難問である。線分QRの式をいかにして導出するか、複雑な積分をミスなく実行できるかなど、この問題には複数のハードルがある。
三平方の定理を使えば、PQ及びPRの長さが求まる。つまり、この長さを半径とした中心Pの円と、 の交点がQ、Rである。よって、ポイント①より、これらの円の方程式の差を取れば交線QRが得られる。
通過領域は、直線QRに対して判別式を適用すれば良い。そのうち、円の内部にあるものが通過領域となる。結果として、円と双曲線に挟まれた領域となる。まずは、交点をしっかりと求めよう。円の面積と双曲線の積分を使って、うまく面積を求めれば良い。