難問奇問数学自作問題10-四面体の体積とヘロンの公式-

「三辺の長さがそれぞれ  { \displaystyle a,b,c} の鋭角三角形がある。この三角形を4つ貼り合わせて四面体OABCを作った。ただし、OA=BC=  { \displaystyle a} 、OB=CA=  { \displaystyle b} 、OC=AB=  { \displaystyle c} であるとする。この四面体の体積を  { \displaystyle V} として、以下の問いに答えよ。

(1)  { \displaystyle V=\sqrt{\frac{2}{L}}\frac{S}{3}} となることを示せ。ただし { \displaystyle L,S} は、 { \displaystyle a^2,b^2,c^2} を3辺とする三角形の周の長さ、及びその面積とする。 

(2)  { \displaystyle L=l} で一定のとき、 { \displaystyle V} の最大値を求めよ。」

 

考え方のポイントは、
① 四面体の体積は、その辺を各面の対角線に持つような直方体を用いて計算する

② 周の長さ&面積が登場しているので、ヘロンの公式を使う

こと。ちなみに(1)の関係はあまり知られていない(もしかしたらこのブログで初めて明示されたのかも?さすがにそれはないか笑?)。

 

以下、解答の流れを説明する。

 

 (1)はポイント①を知らないときつい。また、知っていたとしても計算が複雑でややこしい。手順としては、

ポイント①の直方体を作る→その縦横高さを三平方の定理で導出し体積を求める→求めたい四面体と直方体の体積比を考え、 { \displaystyle V} を算出する→ { \displaystyle S} はヘロンの公式よりもとまるので、先ほど得られた  { \displaystyle V} との比較をする。

 (2)は、前回の問題の結果を使えば一発。

 

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