ポイントは、挟み撃ちの原理と区分求積法。
基本的には、(1)の結果を用いて挟み撃ちの原理により極限を求める。 は第二種楕円積分と呼ばれるもので、文字通り楕円の周囲に関係する積分である。初等的な積分は不可能であるため、(1)のような近似を使うことになる。
楕円積分は色々なところで顔を出す。
・楕円の周囲
・振り子の周期
・イジングモデル(スピンのモデル)
・ハバードモデル(強い相関を持つ固体中の電子の量子モデル)
・カイラル磁性体の磁化(次の問題参照)
など、あげればキリがない。
ちなみに の部分を母数と呼び、これが1になれば真円となる。