難問奇問数学自作問題53-無限降下法-
「以下の問いに答えよ。
(1) 0以上の整数 についての方程式 を考える。このとき以下の問いに答えよ。
(a) ある解 が存在したと仮定する。このとき、 も解となることを示せ。
(b) 全ての解を求めよ。
(2) を満たす実数 のいずれかは無理数であることを示せ。」
ポイントは、「無限降下法」を用いた背理法を用いること。
(1)では、平方数の我が7の倍数になるには、元の数がどうあれば良いか考える。
(2)では、無限降下法による背理法的アプローチを取ろう。すなわち、自明な の解以外の解が存在するとして、矛盾を導く。こうすれば、解が のみであることが証明できる。具体的には、(1)の結果より解がどんどん1/7倍になっていくので、いつか非整数が出現しそれが解となってしまう矛盾が生じる。(2)はおまけ。
背理法のパターンの一つとして、無限降下法は強力であるので、是非知っておくと良い。